人よりほんの少しだけ球を遠くに投げることが
人よりほんの少しだけ速い球を投げることが
人よりほんの少しだけコントロールがいいことが
ただ、ただそれだけが取柄だった野球少年がいた。
彼の名は少年かまた。
そんな少年が高校での硬式野球を引退し
中学にコーチとして戻ってきた。
でも、頭が少し悪い彼は
いきなり調子に乗って軽い軟式ボールを投げまくり
当たり前のように肩を壊し、マウンドから去った。
あの日から実に17ヶ月
長かった
『10年後に子供とキャッチボールをしたい』
その一心で
彼は整形外科に通いリハビリを続け
インナーマッスルの強化を続けてきた。
いつにないストイックさを見せてきた。
5mの距離を投げるのも山なりという
彼にとってはあまりに屈辱的な状態が続いたが、
夏休み最終日の今日突然
治った!!!!
理由はわからないが治った!!!!
そして、頭が少し悪い彼は
何を勘違いしたのか、病み上がりなのにも関わらず
フリーバッティングに登板し
守備につく11~13歳のガキ共に
「オレの復活登板、守備しっかり頼むぜ!!」と叫びだし
いきなり調子に乗って全力で投げ込んだ。
結果はいうまでもない
彼は今肩が痛すぎて、
90度以上はあがらないそうだ
『馬鹿は死んでも治らない』
だが、あるものはこう言うだろう
「これが彼の新たなバース・デイになった」と。
東山紀之、TBS、待ってます